VALLOON CREATIVE PERTNER

CREATIVE
PARTNER

ファウンダーメッセージ

有限会社金沢アトリエ

代表取締役 尾竹 仁

VALLOON PROJECTは、アートを「感性の表現」にとどめず、「社会変革の実装手段」として捉える実践型プロジェクトです。
日本社会は今、経済の長期停滞や人口減少、地域の空洞化、制度の形骸化、国際競争力の低下など、多方面で価値観と仕組みの限界に直面しています。

私は一人の人間として、この構造的な変化の中に立ちながら、「アートの視点こそが、未来を照らす羅針盤になり得る」と強く感じてきました。
この確信は、40年以上にわたって美術人材の育成に取り組んできた美術予備校を、私自身が引き継ぐ大きな動機となりました。
美術という営みを、社会の変化を支える力として再定義したい——そう願っての決断でした。

同時に、私は長らく、アーティストやアートの視点が社会の中で十分に活かされていない現状にも強い課題感を抱いています。
アーティストが本来持つ思考力や表現力は、社会課題の深層を掘り起こし、人々の関係性や価値観に新たな光を投げかける力を秘めています。
しかし、その可能性は多くの場合、芸術分野の内部に閉じ込められたまま、適切に評価され、活用されていないように感じています。

未来を変えるはずの力を社会の片隅に埋もれさせてはならない、そうした危機感と共に生まれたのがVALLOON PROJECTです。
アーティストの力を社会にひらき、人々の真の豊かさにつながる価値の循環を生み出すこと。それが本プロジェクトの根幹にある目的です。

このたび立ち上げるコミュニティサロンは、アーティストやアートの力を信じる人々が集い、視点を交わし、実践を通じて共創の地平を切り拓いていく場です。
それはアーティストだけのための場所ではなく、アートに可能性を見出すすべての人に開かれた「場」であり、未来への実践でもあります。
私たちは、社会に変化をもたらす原動力としてのアートに、そしてその担い手であるアーティストたちに、心からの敬意と希望を抱いています。

アーティストが孤立することなく、仲間とともに社会の真ん中でその力を発揮できるように——
VALLOON PROJECTは、そのための舞台を、これからも仲間とともに育てていきます。