長野園 リブランディング・新ブランド立ち上げ

プロジェクト概要
茨城の高級茶園「長野園」様から、リブランディングと隈研吾氏が設計した建物内でのカフェオープンに向けた新ブランド立ち上げ依頼。
このプロジェクトは、クライアント、デザイナー、エンジニア、ディレクターなど、関係者全員が1週間で集中的に議論する「制作合宿」という独自のスタイルで進行しました。

解決したい課題
クライアントの目的は、生産者である茶園が顧客と直接つながる販路をつくること。
日本のお茶業界は、安価で気軽に手に入るペットボトル飲料用などの茶葉の生産が拡大する一方、日本の伝統ともいえる高級茶の生産や後継者数は縮小しています。
高品質の茶葉を作る多くの農家がその価値を伝えきれず、生産の努力が適正に評価されにくい搾取構造となっている現状。
これを解決するため、生産者自身が顧客と直接つながってブランド価値や商品を届けるD2C販路の強化が必要になっています。
このプロジェクトの魅力・こだわり
このプロジェクトは、クライアントも巻き込んだ「制作合宿」で進行しました。
限られた時間と予算の中で最大の効果を生み出すため、ネーミング、ビジュアル、サイト構成など、ブランドの根幹をわずか1週間で決定するというスピード感。
メンバー全体で議論の末、「TEAISM」というネーミングが生まれました。
「お茶の文化や思想を受け継ぐ」という想いが込められた力強さと、お茶農家のイメージを刷新するモダンな響きを感じる言葉です。
成果・実績・反響
クライアント自身がデザインプロセスを体験することで、自身のブランドの独自性や想いを深められたことが最大の成果と言えます。
ブランディング業は、成果物を渡して終わりになりがちです。
しかしこのプロジェクトでは、クライアント自身が今後5年、10年とブランドを育てていくために必要な基盤もしっかりと固めることができました。
スタイリッシュなロゴやパッケージデザインは雑貨店などの販路開拓にもつながり、ブランド立ち上げから間もないものの、経済的にも成果を出しています。

